先日、長女の保育園の頃のお友だちのママさんたちと飲み会が開催されました。これまで半年に1度ぐらいのペースで会っていましたが、必ず子ども同伴、かつ誰かのお家で開催するのがスタンダードでした。この度、初めてママだけで、そして居酒屋で集まり、新鮮過ぎて「なんだかすごくない!?」と皆で感動してしまいました。
やっとママがいなくても大丈夫なお年頃になったのです。ちなみに長女は小学6年生です。小学生も終わりに近づくと、ほぼ人間が完成されるように思います。小5ではまだ電車に乗るのもおぼつかない感じですが、小6ともなると駅員さんに聞く、表示を読む、といった大人と同じことができるようになります。迷子になっても「まあ、大丈夫だろう」という感じ。うちの長女は一般的な小学生よりもホンワカしておっちょこちょいで心配な面が大いにありますが、それでもなんとかなるのが小6なのではないでしょうか。といっても、近所の小学2年生は放課後ひとりで電車に乗って習い事に行っているので、個人差はもちろん大きいと思います。
さて、子育て関係のニュースを読んでいると、まず産後うつなどの問題、そして保育園問題が出てきて、次にワンオペ育児問題が出てきて、小学校に入ると、学童問題が出てくるのですが、その先は一切記事にならないところを見ると、小学校が終わるまでが子育ての勝負どころかと思います。ここ最近は同じ年頃の子どもを持つママと「ここまでよく頑張ったよね」と労い合っております。
小学生になるまでに子育てをいかに気楽に楽しくやるかを考えると、ちょっと子育てを始めたばかりは難しいかもしれませんが、「終わりは必ず来るんだぜ」ということを念頭に置いて子育てするのが一番精神的に良い気がしています。赤ちゃんの時代なんてすぐ終わる、幼児時代なんてすぐ終わる、終わってみれば本当にあっという間だったなという感じです。「これは永遠ですか?」と思っていた幼稚園の送り迎え、保育園の送り迎え、学童の送り迎えも、私はもう二度と行かなくて良いのです。寂しいです、人生なんてあっという間なのです。
そう考えてみれば全部楽しんだもの勝ち。もちろん子どもが小さいとしんどい面がたくさんあるので、「いかにラクするか」を考えるのもおススメです。買い物は宅配に任せろ、掃除はロボットに任せろ、公的サービスは最大限利用せよ、その他もろもろ……。自分がやりたいことはやる、我慢しない、というのもポイントです。終わってみれば「なぜあんなに頑張っていたのだ、私」と思うこともしばしば。時代がだいぶ変わってきたので、母の負担も減ってきたかもしれませんが、母にしか担えないこともある(と思う)ので、そのあたりをいかに効率よく楽しむか……ですね。10年前の子育て雑誌はていねいな暮らしをするお母さんが正しいという記事が多くて、私もそういう記事を書いたりもしていたものですが、あれは自分を追い詰めていた気がしています。それが好きで難なくできる方や、そうすることで平穏が保てる方は問題ないですが、そうでない母はまったくそうである必要はないと思います。小さい子がいて共働きで「ていねいに」は結構無理がありますよね……。子育て期は気負わず気楽に、自分の人生も楽しくが時代なのかなと思います。
本田 香
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