先日小学6年生がSNSを通じて見知らぬ男と知り合い、挙げ句落ち合ってしまい監禁されるという事件がありました。怖すぎますよね。この事件、小学生がSNSなんてやっているから……なんて意見もあると思います。でも、まだ小学生ですから危機管理能力は育っているはずがないと考えるのが自然です。
まず前提として小学生だと、この世にそんなに悪い人がいるという認識が薄いと思います。最近の日本は一升瓶を持って昼からふらついているオヤジもいませんし、誕生して10年そこそこの人生の中では「ちょっとヤバい人」を見る機会も減っています。
加えてインターネットではさらに「ヤバい人」を見分けるのは大変です。ヤバい人がROMっている(発言しないで追ってるだけの人)だけという場合も多いです。私自身は1996年頃からインターネットをしていましたが、その頃から10年ぐらいはネットリテラシーなんて言葉もなかったような? 当時は自分がサイトを作る、掲示板を借りてくる、といったことをしなければ自分から発信することは難しかったです。そしてそのサイトも結構個人情報がダダ漏れである場合が多かった……。徐々にネットをする人が増え、SNSというものができ、さらにスマホの登場で誰もが気軽に発信できるようになりました。この間わずか10数年ぐらい。ですから、ネットリテラシーかくあるべしと確固たる意思を持って使っている方は大人でも少ないと思います。見られている意識が希薄なのだと思います。
特に最近こいつはヤバいぞと思ったアプリが「TikTok」という動画で繋がるSNSです。どうやら小学生に爆発的な人気があるようですが、やっていること自体を親に内緒にしている小学生がたくさんいるそうです。そもそもこのアプリは13才以上でないと使ってはいけない規約があるそうです。このアプリの危ないところは、完全に顔がバレてしまうということ。そしてユーザーが子ども自身であることが多いため、親が知らないところで他人と接触ができてしまうことでしょうか。
ネットリテラシーを理解できてない小学生は、思いっきり住所が特定できる場所で動画を撮ってしまったりするそうな。このアプリ自体、若年層が使っていると知られているので、もうオッサンホイホイであることは疑いがないと思います。スマホをお子さんに与えている保護者の方は、小学生はそもそも「TikTok」だめなんだよということで、アプリを削除してアプリをインストールできないように制限かけた方が良ろしいかなと思います。わが家でも中学生からスマホデビューさせる予定ですが、色々制限かけたところで簡単に解除されそうなので、今から戦々恐々としています。校則でSNS禁止という学校もあるようですが、本当に保護者目線では高校生ぐらいまではSNSやる必要一切ないと思います。SNSにログインしたら親に通知が来るサービスを期待します。
※先日サービス終了となり使えなくなったキッズケータイ。GPSで何度居場所を検索したことか……。現在はガラケーをもたせています。
本田 香
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