思えば、新型コロナウイルスの影響で子どもたちの学校が休みになったのが、3/4からでした。2月の終わりに次女のお友だちのお母さんと焼鳥を食べに行った時に「アベさんが休校要請したって」と聞いて、びっくり仰天したのがもう3カ月も前のことなのですね。そこから3カ月も学校がなかっただなんて……。なんということでしょう。
まさかこんなに長引くとはゆめゆめ思いませんでした。感染症を防ぐための休校は、普通の休みとはまったく異なる様相で、なかなかに保護者にとってはつらいものがありました。いや、それよりも子どもたちの方が大変だったのではないでしょうか。なぜなら子どもたちの居場所は、家と学校ぐらいしかないからです。そこに塾や習い事があるかないか、ぐらいです。小学校の先生たちにおかれましては課題の作成にご尽力頂き(わが子の学校の場合)、塾もオンライン対応、長女の私立中学校もオンライン授業で、できる限り全力でやってくださいました。感謝の念に耐えません。がしかし、やっぱり友だちや先生と会えないというのは本当にキツイ。6月に入ってからやーっと小学校は1時限(出席番号前半後半に分かれての授業)からのスタート、次女の中学校は学年毎の週1登校でしたが一瞬だけの学校でもまったく違いました。次女は小学校での出来事を楽しそうに話してくれました。長女にいたっては入学してから初めての登校で、クラスメイトとは初対面。友だちが早速できて、駅まで一緒に帰ってきたそうです。そしてどうやら長女は帰国生クラスらしく、クラスの4割が帰国生のご様子。まったく英語ができないので心配でしたが、帰国生ともすぐに友だちになって若いってたくましいと感じます。小学校は6/15から通常授業、次女の私立中は6/29から通常授業となります。これでやっと私も仕事に集中ができるようになります。共働きの皆さんは、おじいちゃんおばあちゃんを呼ぶなどして何とかしのいでいるようですね。職種によってはリモートが不可能ですので、なかなか大変……。
さて、小学校では計画されていた多くのことが中止となりました。とりわけ、健康診断が中止になったことは大きいです。健康診断をしていないと水泳の授業ができません。よって今年は水泳の授業がありません。ということは毎年恒例だったヤゴレスキューという小学2年生の恒例イベントも中止なのでしょう。
いつも5月にやっていた運動会も秋に延期。夏休みは2週間しかありません。こんなイレギュラーなスケジュールは私も40年近く生きてきて初めて。まさかオリンピックまで延期になるなんて……(中止かな?)。
この休校中に感じたことと言えば、「“普通”はいともかんたんに崩れる」ということと、「イレギュラーにすぐ対応できる柔軟性が必要」ということでしょうか。ただ今回のことで、固定化された価値観が変化したことは良いことかなと思います。「実は必要なかったんじゃないか?」という事象も浮き彫りになりました(ex.毎日会社へ行くなど)。
印象的だったのは、大人たちがせっせとご飯やお菓子作りを楽しんでいたことでしょうか。スーパーでは製菓コーナーが品薄でした。パンを作る人も増えたらしく、強力粉やイーストもない。自炊が流行って、自粛が明けても外食産業が苦境という状況もあるのでしょうか。“暮らすこと”の様々な変化があった新型コロナウイルス。まだまだ油断はできませんが、まずはこれから始まる(始まりそうな)通常生活に期待を寄せたいと思います。皆様も、くれぐれもお体にはお気をつけください。
本田 香
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