みなさんは子どもの頃、お友達の誕生日会に招待されたことはありませんでしたか?
お誕生日会は準備する側も大変だし、家も広くないと大変なので、最近は行う家も減ってきたように感じますが、ドイツではお誕生日はとても大切な日。なのでパーティも日本に比べ、非常に盛んです。
とはいっても、基本的にはみんなで集まってケーキを食べて、遊んで、プレゼントをもらって、、、と、流れは日本とほぼ同じ。
ですが、ドイツの誕生会、ここが面白い!というところを紹介します。
(1)誕生会は外で!? 誕生会プランを行っている施設が多いドイツ
日本だと、家でパーティをするという方がほとんどではないでしょうか?
ドイツでは動物園や遊技場、牧場や公園、子ども美術館など、多くの子ども向き施設で「誕生日プラン」なるものが存在します。
内容は施設によってまちまちですが、お金を払えばランチドリンク、バースデーケーキまで用意してくれるところまであります。
お金で解決できるという面でも、こうした誕生会プランはドイツのママたちにも大人気。
特に男の子が集まってパーティする場合、家がめちゃくちゃになる、
という理由で家でやりたがらない家庭は多いです(笑)。
ちなみに我が家の次男の誕生日は1月。極寒の1月に公園などでの誕生日会は不可能。
そこでまず目をつけたのが屋内遊技場!
検索すると、ドルトムントにも1件あったので下見がてら行ってみると。。。。。
雰囲気、悪っ。。。。
確かに屋内遊具は充実しているのですが、倉庫を改装して作っているからかいまいち辛気臭い雰囲気。
ちらほらとゲーセンやガチャガチャのような「ワンコインプレイ」ものが散らばって存在しているのも、日本のゲーセンを思わせるような雰囲気でもあります。
そして、来てる客層も、、、イマイチ、ガラが悪い。。。。
しかも子どもを見る専用スタッフもいない為、私たちが全て見ないといけません。
そしてさらにさらに。。。そこで注文したポテトとソーセージがマズイ!
(ドイツでこの二つがマズイ店なんて今まで見たことがない!)
これはアカン!ということで却下!です。下見しておいて正解でした。
最終的には子どもが通っているスポーツジムで誕生日会をすることにしたのですが、料理も美味しく、スタッフも親切でスポーツプログラムもあり、大成功。
施設選びが誕生会を制する!と言っても過言でなし!
ちなみに家で行う場合でも、「宝探しゲーム」や「工作」などのアクティビティが人気なようです。
(2)誕生日プレゼントを催促
日本ではこちらが選んでプレゼントを贈りますが、ドイツでは招待して返事をもらう際に「何か欲しいものはある?」と聞かれます。
最初、このシステムを知った時は驚きましたが合理的でいいなあ、とも思いました。
が、実際は何でも催促できるわけではありません(笑)。
幼稚園児くらいの場合、10ユーロ以下程度で、という暗黙のルールがあり、結局大人がいくつかそのくらいの値段のものをピックして(子どもにどれが10ユーロ程度かなんて分からないし)
子どもに選ばせるという感じで進めなければいけないので、面倒くさい。。。(涙)
ちなみに子どもがもう少し大きくなると、ほぼ要求が「金券」になるらしいです。
ここまでくると「合理的」ですよね。
(3)大人も誕生日は一大イベント!
ドイツでは誕生日会以外にも、誕生日に子どもが小学校や幼稚園に手作りケーキを持ってきて振る舞うという風習があります。
しかしこれがなんと大人になっても続くのです!
大人も誕生日の日には、職場にケーキやマフィンを持って出社。
特に大人になるとこういったスウィーツだけではなく、軽食(パンやハム、サラダや飲み物)を振る舞う人も多く、夫も「今日は誕生日の人がいて、ランチを振舞ってくれたから昼代浮いたよ~」ということもしばしば。
(ちなみに夫の誕生日は、お寿司を作って持って行ったら喜ばれました!)
しかし誕生日の人がかぶると、ちょっとした立食パーティ状態に!
楽しそうだなあ。。。
と、まあ、当事者の方が若干ヘトヘトになりがちなドイツのバースデイ。
大変だけど、大人になっても誕生日をみんなに祝ってもらえるというのは幸せだなあ、と思います。
ではまた次回!
Tschuss!(「チュース」:バイバイ!)
高橋ユウ
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