日本には「食育」という言葉があるくらい、子育ての中でも食事にすごく力を入れている国なんだ!とドイツに来て初めて知りました。
日本流の食事といえば
「栄養バランスの整った食事を3食決まった時間にきっちり。間食も量を決めて。ダラダラ食いなどはNG」
「日本人はグルメ!和洋中いろんな食事が楽しめる」
という感じですよね。だからか忙しくて食事が手抜きになるとしょっちゅう罪悪感を抱いていました。
が、ドイツはほぼ正反対。
とにかくあまり栄養バランスを考えない!
「腹ペコなのはかわいそう。いつでもお腹を満たしている状態が幸せ」
「食事は同じものが続いても気にならない」
「ながら食い、歩き食べもオッケイ」なのがドイツ流のよう。
だからか、次男の通う幼稚園ではテーブルの上に先生がカットしておいた生野菜や果物、フルーツテイなどが食事以外の時間でもズラリとテーブルに並んでいます。
それを手につかみ、歩きながらモグモグと食べている子どもたちを当然誰も怒りません。
ドイツでは結構普通のことなのです。
実際長男の学童でこのような状態を見たときは驚きました!
そしておやつにもケーキやワッフルなど甘いものをダラダラ結構たくさん食べるので夕食は軽くチーズやハム、黒パンのKaltes essen(冷たい食事)で済ませる。
これでいいのかドイツ!?野菜はどうした!?
と突っ込まざるを得ません。
しかしだからと言って食生活によって『キレる子どもばかりで困っている!』ということも聞いたことはなく、また平均寿命も日本の83.87歳(2015年)に比べドイツでは80.84歳(2014年)くらいとこそまで大きくは違わないかな、という印象もありすっかり食に対する価値観が変わってきてしまった私。
お医者さんですら妊婦にコーラを推奨!?
ただ、肥満はドイツでも近年非常に問題になっております。私もこっちに来てから確実に太りました。
日本での食生活に比べ、ドイツでの食生活はやはり太ります(涙)。
しかし、日本の食事は作る手間や片付けも結構かかります。その点ドイツ食は手間が少なく簡単で時短、また「時間をかけた手料理=母の愛」という価値観がないため料理ができない自分を責めなくてもいい(笑)というのがメリットでしょうか。
ちなみに味覚に関して言うとドイツに来た当初よりはるかに子どもたちはドイツの食事も好きになりました。
以前は和食党だった長男も、朝、ハムとドイツパンを出すと大喜びで食べるほど。
その人の味覚って、生まれ持ったものではなく、食べることで日々作られるのですね。
ではまた次回!
Tschuss!(「チュース」:バイバイ!)
高橋ユウ
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