子どもが生まれてからというもの「早寝早起き、規則正しい生活をさせる」ことの大変さをしみじみ感じています。
そのため、いいヒントがないかと一時期かなりネットを徘徊しました。
そういう時に見かける「子どもの早寝早起き、規則正しい生活習慣は親が作るべき」という内容の記事。。。
これ、落ち込みませんか。。。?
自分なりに頑張っているのに、もっと頑張れよと言われている気分。
自分は本当にしつけのできない親なんだなあ、と罪悪感を感じることがしばしばでした。
が、ドイツに来てからというもの、日本にいた時より自ずと家族でグッと規則正しい生活ができています。
そこで何がいったい日本にいた頃と違うのか考えてみました。
1.日本はとにかくパパの帰宅が遅い!
都会のサラリーマンで
「ウチのパパ、毎日18時には家に帰っていて、ビール飲みながらテレビ見てるよ~」
なんてドイツのような家庭はほぼ皆無なんじゃないでしょうか?
パパの帰りが遅いと、家事育児を回さなければいけないのは結局ママひとり。
「それをこなすのがお母さんでしょ?」と言われると真面目なお母さんは「私が要領悪いから…」と自分を責めてしまいがちですが、、、育児は思い通りにならないことの連続なのでそんな簡単なことじゃないんだよ~!と声を大にして言いたいです(笑)。
さらにママもお仕事をしていればなおさら。
しかもパパの遅い帰宅は家庭の生活リズムを乱す諸悪の根源!
子どもらの赤ちゃん時代、寝かしつけの時間にパパが帰ってきて
子どもが起きたりすると怒りしか覚えませんでした(笑)。
2.朝型社会のドイツ、24時間稼働社会の日本
日本はドイツに比べたら夜型社会だと思いますが、朝型夜型というよりはもやは24時間型。。。
ほぼ24時間体制で社会が動いているので仕事でも何でも「やめどき」が難しいですよね。
ドイツだと夕方になると店がドンドンしまってしまうので危機感がハンパありません(笑)。
また、日本のような娯楽施設も少ないし、ましてやコンビニなんてありません!
(一応Kiosk(キオスク)という雑貨店が夜遅くまで営業していますが、日本のコンビニのような華やかさは一切なし。単に必要なものだけ買ってサッサと帰る場所です)
うちの夫の職場も夜の7時くらいになるとほとんど人がいなくなるので、仕事が少し残っていても「帰るか。。。」と思うそうです(笑)。
とにかく夜が早いドイツ社会。
ちなみに朝は結構早くから店が営業していて、パン屋は朝5時くらいから、スーパーも7時くらいからやっています!
と、なんだかドイツ社会にかぶれた人の日本社会批判みたいになってしまいましたが、結局何が言いたいかというと、
「子どもの早寝早起き、規則正しい生活させることを頑張ってはいるけど、いつも完璧にできないといって自分を責めないでほしい!」
ということです。
もちろん、個人で努力すべきこともあるし、中にはかなりパーフェクトにこなせるママもいるかとは思いますが、今の日本の社会で、ママだけの努力で子どもの規則正しい生活習慣を完璧に作るというのは決して簡単ではないと思います。
じゃあパパももっと努力すべき、となりますが、「子どもを早寝早起きさせるためにも、早く帰ります!」とは言えないですよね。。。
そうなると会社も「社員の子どもたちは規則正しい生活をさせるためにも残業を控えてサッサと帰るべき!」とならなくてはいけなくて、その会社の取引先などもその理解が必要、となります。つまり社会全体も努力しないといけないということになります。
ドイツは夜になるとサッサと「夜の時間」に社会全体がなるため、規則正しい生活がしやすいのですが、その分、不便なことも多く、多くの「今やりたいこと」を手放さないといけません。
つまり私たち大人がその「便利さ」を捨てられるか、ということにもなるのですが。。。
いろいろと考えさせられるドイツ生活です。
しかしこんなドイツでもうっかりしてると我が家もすぐに夜9時を過ぎてしまいます。
ドイツですらこうなんですから、本当に早寝早起き習慣を子どもに身につけさせることは簡単ではないですね!
ではまた次回!
Tschuss!(「チュース」:バイバイ!)
高橋ユウ
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