前回は現地校に入ってよかった!ということを書き連ねてみましたが今回は逆にデメリットを。。。。
1)1年目はとにかく大変!
我が家の長男は小学校の外国人対応クラスに入れてもらってのスタートでしたので、まだマシでしたが対応できる先生が少ないということで、最初の半年間は、授業がほぼ1日2時間程度。
簡単な計算問題やアルファベットから始まり、こんなので到底現地の子に追いつけると思えない、と不安でした。
ちなみに次男は全くのサポートなしで幼稚園生活が始まり、当初登園前は号泣の日々。
二人ともかなり内弁慶な性格なので、ドイツ語を喋り出すのに1年程度かかりました。
この間どれだけ現地校に行かせたことを親として後悔したことか。。。。
ちなみに小学校や幼稚園からのお便りも当然ドイツ語。
読むが億劫でついつい放置してしまって、後で面倒なことになることも多々あり。。。。
*翻訳ソフトもあるし、英語で対応してくれる先生方もいますが、やはり親も多少のドイツ語力は必要です。
2)日本の勉強を教えるのが大変!
日本に帰国する身としては、現地校の勉強と並列して日本語の勉強は必須。
そこで多くの現地校に通っている日本人の子どもたちは土曜日に日本語補習校に通います。
が、それだけではなく、大量に持ち帰ってくる宿題を毎日こなさなければなりません。
その家庭学習は親が見なければならないので、どうしても子供とケンカに。。。。
親が子どもの勉強を見るって本当に大変!
3)ドイツ語と日本語、どちらも中途半端に!?
ドイツ語と日本語のバイリンガルなんてすごい!、と思われがちですが、バイリンガルの育成がこんなに大変なものとは知りませんでした。
日本で日本語を100%やっている子どもと違い、50%がドイツ語、50%が日本語という状態なのでどちらも当然パーフェクトではありません。
長男は現在小4ですが「放課後」「おさらい」「朝礼」などの、日本の小学生が普通に知ってる言葉を知らなかったり、またドイツの子が当たり前に知ってる言葉を知らなかったりします。
当たり前ですが、両方100%ずつ、計200%の脳みそを持つことは不可能なんだなと確信しました。
以上、今回は現地校での苦労を書きましたが、実はこれ、子どもというより親の苦労です。
子どもは最初こそ大変ですが、新しい世界に一度馴染んでしまえばほぼ問題なし。
「日本の勉強が遅れるんでは?」「現地の子に比べてボキャブラリーを知らなさすぎる」
「漢字が全然書けてない!」などヤキモキしているのはハッキリ言って親の方だけ。
まさに私のことです。。。(汗)
日本のみんなと違う時間を過ごしているからこそできないこともあるけれど、逆にみんなができない経験をしている。
親の私自身がポジティブに思えばそれはメリットとなり、ネガティブに考えれば、デメリットとなるんですよね。
現地校でのびのびと親子共々過ごすには、親がドーンっと余裕を持つこと、ただこれに尽きるなあ、と日々ドイツの空の下で思う毎日です。
ではまた次回!
Tschuss!(「チュース」:バイバイ!)
高橋ユウ
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