ドイツは言わずと知れたサッカー大国。
しかし実際、本場のファンはどんな感じなの?また子供のサッカーチームの様子は?と思われる方も特にお子さんの習い事としてもサッカーは、ネットなどを見てもあまり知られていません。
いうことで今回はドイツのサッカー事情についてのお話です。
1)組織化されているドイツのサッカークラブ
お子さんがドイツでサッカーを習いたい!またサッカー選手になりたい!というのであれば、ズバリオススメなのが地域のサッカークラブです。と、いうかそれ以外に選択肢がありません。。。
が、地域のサッカークラブと言って侮るでなかれ。
運動の盛んなドイツは地域ごとにサッカーやハンドボールなどのクラブチームがあり、子供から大人までチームに所属して活動しています。サッカーの場合はクラブごとに立派な人工芝のサッカーグラウンドがあり、ワッフルやコーヒーを販売するクラブハウス、そして更衣室なども備わっています。
そして素晴らしいのがクラブチームの組織化。アマチュアといえども、ブンデスリーガのようにきちんと組織化されていて毎週の試合の計画が立てられているうえ、試合には「選手届け」(役所でハンコをもらう)をチームに提出しなければ出してもらうことができません。
また試合ではスポンサーの名前の入ったレンタルユニフォームを着用します。(このようなアマチュアチームですら、スポンサーがつくことに驚き!)
広々とした人工芝グランドでの週2の練習に加え、週1回(土曜日)の試合。
コーチもいるので親の仕事といえば、子供の送り迎え程度。
こんなに素晴らしい環境に関わらず、なんと3ヶ月で42ユーロ(約5000円)という破格の価格です。
またこんなアマチュアの試合にもたま?にプロチームのスカウトが来ているとか。。。
ではみんなめちゃくちゃ上手いかというと。。。
まあ、子供によりますが、うちのチームは見てる限り「普通」かなと。
プロを目指す子もいますが、大半の子と親はあくまで習い事として楽しんでいます。
日本もサッカーチームやスクールは充実していると思いますが、ドイツのサッカーの練習環境は日本に比べ抜群にいいと思います。
個人的には人工芝なので、雨の日でもスパイクや練習着がドロドロにならないのが嬉しい!(笑)
*緑豊かな練習場
2)国民的人気スポーツのサッカー
サッカー大国だけあってドイツ人は本当にサッカーが好きです。
子供が集まれば小学校のグランドでサッカー。
子供達が集めているのはサッカーカード。
そして老若男女問わずもちろん観戦も大好き!
試合の日には家族や友人で集まってピザやケーキを食べながらテレビでサッカー観戦が週末の娯楽という家庭も少なくありません。
もちろん試合の日の街はスタジアムへ足を運ぶ人でも溢れています。
道路は交通渋滞、電車の中はすでにビールを飲んで歌って(なんとラジカセで音楽をかけながら乗り込んでくる!)盛り上がっている集団も!
中央駅にはいかつい警察が待機し、ドルトムントのスタジアムの周辺に至っては試合の日はなんと約1000人の警察&警備員が待機するほどです。
イメージとしては試合のたびに隅田川の花火大会が行われるような人の多さ、そしてその集団がさらにビールを飲んで盛り上がっているという雰囲気でしょうか。
若者だけでなく、多くの老夫婦が手を繋いで応援に来ている姿を見ると、サッカーは国民的人気であることがよくわかります。
しかしその一方で全く興味のない人も結構います。
まあ、そこは日本と同じですよね。。。
ちなみにドイツのサッカー以外の人気スポーツといえば、ハンドボール、そして卓球など。
卓球に至っては、公園や学校の校庭に卓球コートがあるほどです。
*試合終了後、スタジアムから電車のホームに向かう人たち
3)ドルトムントのサッカー事情
香川選手も在籍していた(正式にはレンタル移籍なので、まだ在籍しているのですが)我がドルトムント市の大人気チーム、ボルシア・ドルトムント。
ドルトムント市=ボルシアドルトムントと言っても過言でないくらい、ドルトムント市民に本当に本当に熱く熱く愛されているチームです。
試合の日は町中が黄色いユニフォーム集団で真っ黄色になって驚くべき熱気に溢れるドルトムント。
スタジアム行きのトラムだけが他のトラムに比べて異様に古いのですがこれは熱いファンに壊されたり汚される可能性が高いからだとか(笑)。
実際に試合の日には多くのファンがビール片手に乗り込んできます。(そこから飲んでたら、試合終わるまでに一体どんだけ飲むんだよ!?と突っ込みたくなるほど)
グッズも充実しており、ボルシアドルトムントのグッズを持っていない男子はいないほど!
ファンショップまで足を伸ばさなくても、本屋さんやデパート、キヨスクにも様々なグッズが売っています。
子供達がサッカーをするために集まれば全員ボルシアドルトムントのユニフォームで、ユースチーム状態になった!なんてことはしょっちゅうです(笑)。
私自身サッカーに全く興味がなかったのですが、街ぐるみでボルシアドルトムントを愛する空気に飲まれ、すっかりファンになってしまいましたよ。。。
練習場に行けば生の選手が見れますし、イベントなどでも会えることもあります。
ドルトムント市民にとって、ボルシアのサッカー選手は会いに行けるみんなのスーパースターです。
以上、簡単ではありますがドイツのサッカー事情を紹介しました。
が、。。この熱気!文章ではなかなか伝わらなくて悔しい!
ちなみにドルトムントのスタジアムはブンデスリーガで一番大きいってこと知っていました?(なんとキャパシティ8万人超え!)
サッカーファンの方にとっては聖地だと思います。
デュッセルドルフから電車で1時間半。
皆さんも機会がありましたらぜひドルトムントに遊びに来てくださいね。
それではまた次回!
Tschuss! (チュース:意味 バイバイ)
高橋ユウ
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