気がつけばなんと7月も下旬!日本も夏休みに入られたことと思います。
新型コロナの影響でようやく学校が平常授業に戻ったと思ったのも束の間。今度は夏休みに突入ということで親御さんとしても頭が痛いですよね。。。(わかります。よ~くわかりますよ。。。涙)
日本では夏休みを短縮して授業を行う学校も多いそうですが、ドイツでも遅れを取り戻そうと夏休みを…なんてことは全くなく(笑)、夏休みは例年と変わらず、(そして全く宿題もなく。。)通常通りです。
とはいえコロナ禍での夏休み。夏休みのバケーションに全力投球しているドイツ人は一体どのように過ごすのでしょうか。
7月16日付けのデジタル誌、Stuttgarter Zeitung(シュトゥットガルト新聞)によりますと、Meinungsforschungsinstitut(日本語に訳すと世論調査研究所?)の調査によれば、今年の夏はドイツ人の35.9パーセントがドイツ国内で過ごし、26パーセントがヨーロッパ内の旅行、3パーセントがヨーロッパ圏外の外国へ旅行をする、という調査結果となっているそうです。(100パーセントにはなりませんが、おそらく残りは無回答やその他などでしょう。グラフがないので詳細は不明。)
ちなみにドイツ政府の方針としては、EU圏内はOK、でもヨーロッパ外の海外はまだ早い、としています。現在の新規コロナ陽性者数平均は約400人前後で、ピーク時の4000人やら5000人やらに比べたら10分の1以下ということもあるためGoサインを出しているのもまあ納得ではあります。
ちなみにFUR(Reiseanalyse der Forschungsgemeinschaft Urlaub und Reisen)という別機関での調査結果によると、昨年のドイツ人の旅行先として、帰省旅行が26パーセント、次いでスペインが12.7パーセント、イタリアが8.7パーセントだったそうで、国内旅行1位は一概にコロナの影響によるものとも言えないとのこと(元々ドイツ人の旅行先1位が国内旅行)ですが、コロナへの恐怖、コロナによる収入減少、失業などにより旅行自体は減っているとのことです。
実際に我が家の場合はマルタ島旅行を予定していましたが、飛行機がこの期間飛ばないため、キャンセルせざるを得ず、急遽車で行けるドイツ国内に宿をとり3泊4日で旅行をしました。また、補習校のご家庭で毎年日本へ帰省する人は結構いるのですが、デュッセルドルフからの日本行きの便が全てキャンセルになったため今年は日本に帰れず、我が家のように急遽プチ旅行をしたり、ちょっと近場に出かける、という人が多いようです。
ドイツ人の方もそれぞれでEU圏内の旅行の予約を既にとってあり、フライト面でも問題ないから予定通り旅行に行くわ、という人もいればやはり我が家のように飛行機がキャンセルになったから近場の旅行で済ませる、という人もいて、本当にまちまちです。が、やはり皆コロナに関する不安は拭いきれず、晴れやかに旅行だ!と手放しで喜ぶ人は少ない印象を受けました。我が家も旅行自体は楽しかったし特に問題なかったのですが、SAではレストランが大幅に制限されて営業しており、テイクアウトのマクドナルドで昼食を食べたり、またホテルのビュッフェも取りに行く際は毎度マスクをしてアルコール除菌、食器も毎度新しいものを使う、など、安全ではあるのですがやはり旅の楽しさが大幅に削減されていていた上、やはり面倒な点も多くありました。
*今年2月、まだコロナがドイツでほとんど流行っていない時に行った「旅行メッセ」。
今年も「クルーズ船の旅」と「キャンプ」が夏のドイツ人の旅行の2大トレンドと言っていましたがコロナの影響でキャンプの需要はますますぐんと伸び、圧勝といった感じです。
それでもなんやかんやで、ドイツの人たちは気をつけながらも日本に比べたら旅行に出ている気がします。
「まあ、ある程度仕方ないよね。」と言った国民の楽観さと、マスク着用義務やレストラン内での人数制限等のルールがあるためある程度旅行先でも安心できると言ったところからだと思います。(ちなみにクラスターの出た地域の住民には旅行制限があったりします。)
今年の夏にドイツに遊びに来るという方はまずいないと思いますが、ドイツを含め、ヨーロッパ全体ではコロナ禍でのルールがいくつかあり守っていないと罰金が取られる可能性がありますので、万一出張などでヨーロッパに来る際はご注意ください。
ではまた次回!Tschuss!(チュース!:バイバイ)
高橋ユウ
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