今週末、長男アユが13歳の誕生日を迎えます。
ドイツ生活も5年目に入り、渡独した当初小学2年生だった長男アユも今や現地校(中高学校ギムナジウム)の7年生。
日本で言う中学1年生です。
依然として背は低いものの、近視になってメガネをかけるようになり、声変わりも始まり、雰囲気もなんとなく大人っぽくなってきました。そして「あ~言えばこう言う」反抗期。
とは言え海外生活で日本語での悪口ボキャブラリーが少ないせいか、まだまだ可愛いもの言いですが。。。
さて、こうしたティーンエイジャーの反抗期を第2次反抗期と世間では呼びますが我が家の場合、この時期の前に一度小4あたりに激しい反抗期があって一旦落ち着いた後、再び小6後半くらいから少し種類の異なる強めの反抗期が始まりました。同じ日本人補習校に通う同学年の子をもつママさんにもこの話をしたら、なんとほぼ同じ! 反抗期は突然堰を切ったかのように始まると思ったのですが、じわじわと段階を経ていく気がします。(ちなみに次男ワタも今小4で反抗が激しいです)
思春期、反抗期はもちろんドイツの子にもあります。
ドイツの子たちは日本の子以上に感情表現が激しいので、日本のように「だんまり」ではなく親子間で対立するとかなり喧嘩も激しいのですが、一方で問題ない時は傍目に見ても、ベタベタしている時も多いのです。あとは性にもオープンというか…。
なので「親うぜえ」と思いもするけど、コミュニケーションの多さがカバーしてか男子でも「ママにハグされても嫌」(うちは人前はNG。笑)。
とはならない子が多いようです。
やはりこれはお国柄、ハグキス文化の影響が大きいと思うのですが…
また日本とドイツの思春期の時期の子たちの過ごし方が違う点も影響しているのではないかと思います。
一番感じる違いは、ドイツの子たちは日本の子たちに比べ圧倒的に家族と過ごす時間が長いと言うこと。
こちらにきた当初は、「ドイツって急な休校もあるし長期休暇も長いし、給食もないし、部活もないし…親の負担半端ない!キツイ!キツイ!」と、いつも嘆いていました。不満を持ちながらも、子供の日本語の宿題を見たり、時にドイツ語の宿題を見たりしながら学校の様子を聞いたりしているうちに最近は私もすっかり慣れて「大変だけど悪いわけではないな」と思うようになってきたのです。
日本だと中学生はどうしても部活に塾にと毎日スケジュールがパンパンになって、中学生にして既に都会のサラリーマン並の忙しい生活を送っている人もいることでしょう。ただ思春期は無駄にエネルギーを持て余しているので何か打ち込めるものがある方が健全かもしれません。また忙しい親にはここまで学校が面倒みてくれることは本当にありがたいことだと思います。(先生はかなりキツイと思いますが…)
ただ、自由な時間は決して悪いわけではなく、自分と向き合ったり自分の趣味を突き詰めたり、ぼんやりと将来のことを考えられたりする素晴らしい時間であるとも個人的には思っています。この考え方は完全にドイツ的ですね。
ここはドイツ式(ヨーロッパ式)と日本式(アジア式)教育的価値観の大きな違いかなと思います。
個人的には私は中高時代、部活に受験勉強に友達との時間にと、目の前のことをこなすだけで精一杯、でもそんなパンパンな生活も意外と楽しくて好きでしたが、大学に入って急に時間ができてしまい、結果自分探しに迷走してしまいました(笑)。
なので、ゆとりある中高生活を送っていたらまた少し違った人生になっていたのかな?と大人になった今、たまに思うわけです。
なんだか偉そうに語ってしまいましたが、我が家の長男もまだまだ思春期の入り口に入ったばかり。
13年も母親していればベテランのように見えるかもしれませんが、子育ては日々新しいステージに突入するわけで、なんやかんや単調そうな毎日もまだまだ発見と驚きの連続でもあります。
と、今回文章にしてみてあらためて気がつきました。
それでは次回!Tschuss!(チュース!:バイバイ、の意味)
高橋ユウ
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