5年半のドイツ生活を終え、家族で再び日本へ帰って参りました。
元々昨年の夏を予定していたのですが、新型コロナの影響で一度延期。しかし事態も一向に収束する気配もなく、会社とも何度も相談を重ね、結果、今回の春の帰国となりました。
春先には少し収まって水際対策も緩和されるかな?と淡い期待も抱いていたのですが…追い討ちをかけるようにさらに変異種が出現。それに伴い日本の水際対策もグッと厳しくなったため、帰国直前の我が家はパニック状態に。普通に海外から本帰国するだけでもハードなのにそれに加えてさらに日々更新される水際対策のチェックも欠かせなくなり(そしてそれに伴う書類の準備)本当に最後の2週間は、恐ろしくハード&ストレスフルでした。
なんとかドイツのアパートの部屋を全て空っぽにし、掃除をして大家屋さんに引き渡し、無事帰国できただけでもよくやった!と自分たちを褒めてあげたいくらいです。
*前日はフランクフルト空港内ホテルに宿泊しました。イースターのシンボルのうさぎと卵でデコられています。
さて現在の日本の水際対策ですが、変異種が流行しているエリアからの入国は当然ながら非常に厳しいです。
出国72時間前のPCR検査証明や書類、事前に政府の指定する感染対策&追跡アプリなどをインストール。(個人的にアプリをインストールするのはいいとして、職員がチェックするため一時的にスマホを渡すのですが、勝手に設定を変えたりしてその後そのことを一切伝えないのはちょっとどうなの!?と思いました。感染症対策は必要と理解していますが、だからと言って帰国者に対しなんでも許されるとしたらそれはおかしいことだと思うのです。)
着いたら入国審査の前に再びコロナ検査や書類の提出。アプリの確認などをされ、政府の指定するホテルにバスで向かい(連れて行かれ)、そのまま3日間、ホテルの自室から一歩も出ずに過ごします。ご飯と水は3食ドアノブにかけられるので、そのお知らせがあると、サッとドアを開けてドアノブにかかっているお弁当と水をとります。3日目に再度コロナ検査をし、そこで3度目も陰性であれば晴れてホテルからは解放。シャトルバスで再び空港まで送られ、ようやく日本生活のスタート地点に。そこからハイヤーに乗って自宅に向かい、引き続き11日間の自宅隔離を経て日常生活に戻る、と言う流れです。
ちなみに本日はホテル隔離2日目。リアルにお伝えいたしますと、我が家は4人家族なので、ツイン2部屋に分かれました。(当然子供1人+大人1人。)そしてこの3日間、アルコールと喫煙が禁止。3食配られるお弁当の量が非常に少ないので、食べ盛りの子供にはかなりキツイです。
*この日のお弁当は魚、厚揚げ豆腐弁当。
差し入れ、デリバリーは出来るそうなのですが、受け渡しが次の日の朝となるため、お弁当やサンドイッチなどが禁止。(結局できてもスナック菓子程度になるようです。)受け取りの際も、アルコール類が入っていないかなど職員と一緒にチェックするとのこと。売店なども当然なく、というか部屋からは基本一歩も出られず、コインランドリールームに行く際には職員付き添いで行くことが可能…ってどこの囚人ですか!?
まあ大人1人なら、意外と悪くはないのかも知れません。旅の疲れと時差ぼけを直すため、とにかく寝れるし、食事も3食出てくるし。まあ量は少ないけど断食道場だと思えば胃を休めるいい機会だとも捉えられます。ネトフリなどに入っておけば映画も見放題だし、読書やインターネットなど好きなことも出来るし、まあいいようにも取られられます。が、子どもには正直デメリットしかありません。部屋から出られないので、家族間ですら部屋の行き来はできないし、小学生以上はネット漬けの不健康な生活確定です。またよく食べるので、お弁当が足りなければ、出国時の空港で購入した食料か何かがなければ空腹に耐えねばなりません。(入国後は一切購入できない)ちなみに幼児以下のお子さん連れだと…これははっきり言って地獄だと思います。本当によほどのことがない限り今帰ってくるのは全くおすすめできません。
とはいえ、帰国の人たち、みんな色々な事情で帰ってきていますし、対策をしてきちんと検査をして帰ってくる方がまずほとんどだと思います。連日の報道で海外からの入国者に不安に思う方もいらっしゃるかとは思いますが、もし周りに帰国者の方がいたらどうぞ温かく迎え入れていただければと思います。
本日の天気は快晴。都心の22階のホテルから満開になった桜や街並み、働く人々を見下ろしながら、廃人化している私たち。。。まあ、仕方ないんですけどね。
*東京が一望!
と言うわけで、ついに日本生活がスタートしました。
全くいいスタートとは言えませんし、今年は日本の学校でもいつも通りの行事は行えないでしょうから楽しみも半分程度になってしまうかも知れません。
早く当たり前のことが当たり前にできる世の中に戻りますように。
ではまた次回!Tschuss! (バイバイ!)
高橋ユウ
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