気がつけばもう11月。すっかり秋も深まり今年もあと1ヶ月余りとなりました。
本帰国後は、日本のあちこちに旅行に行きたいなと思っていましたが、コロナの影響で遠出はほとんどままならず、なんとか夏休みに夫の実家の仙台、秋の連休に愛媛の私の実家、そして先日湘南に家を建てた友人宅に遊びに行った程度です。
しかしそんな僅かな数日間の出先の滞在でも、帰宅後はものすごくリフレッシュしていることに気がつきました。
と言うかむしろ、刺激に少ない生活をしているからか、いつも以上に刺激を感じるようなのです。
これはなかなか、コスパがいいぞ(笑)と、少し嬉しく思う反面、やはり外にもでないとダメだなと再確認もしました。
と、言うのも私も日本とドイツを比べた記事をよく書いておりますが、日本も地域によって本当に全然違うなと言うことに改めて気がついたからです。
私は現在、首都圏でもとりわけ人口の多いマンション地帯に住んでいますが、都心へのアクセスもよく利便性がいい反面、刺激が多すぎて疲れることも多いのです。
先日、子どもの受験のことで悩んでいたところ、気分転換に出かけようと電車に乗ったら、ホームには受験塾の広告、そして車内も受験塾の広告でぎっしり。
(たまたまそうした広告の多い車両に乗ってしまったようです)外に出るだけで一方的に情報が入ってくる世界にうんざり。ああ、日本って疲れるな、嫌だなと思っていたのですが、それは単に都会故のストレスだったり疲れだったりするんですよね。
中学受験の加熱ぶりだって、地方では無縁だったりしますし…。ずっと同じ場所にいると、どうしても視野が狭くなってしまうというか閉鎖的になってしまうようで、自分の住んでいる場所を基準でしか見れていないな、と改めて気がつきました。
実際にドイツも地方によって方言、人々の性格、文化、食事、風習など様々な違いがあり、旅行にいくたびにその違いを肌で感じ、面白く感じたものです。
特に昔ドイツは西と東に分かれていたので、その違いも顕著。旧東ドイツは英語教育がなかったので、旧西ドイツの人より英語が苦手な人が多いですし、いまだに経済格差があったりします。一方で皆さんのよく知っている有名なバイエルン地方中心の南ドイツは財政的にも潤っていて、日本人の思い描く美しく典型的なドイツの風景がそこにはありますが、ゲルマン系ドイツ人が多く、移民の子には勉強がついていくのが大変だったり、また余所者には比較的冷たいと言うことも聞いたことがあります。
こうして実際に肌で感じたり、人に直接会って話を聞いたりする生の情報から、自分の狭い世界でずっと常識だと思っていた固定観念みたいなものが、いとも簡単に崩れ、違う世界にも興味を持ち、グッと親近感が増すことが多くありました。これだけインターネットで情報を検索できる時代ではありますが、やはり生の情報には勝てない、そう改めて思った次第です。もちろん日本でも。やはりできる限り「リアル」と出会わないとダメですね。
と言うわけで来年度の目標は「できる限りリアルな経験をする」です。
もちろんコロナが落ち着いていればですが。
*最近のリアルはスペインレストランで友人のフラメンコを見に行ったこと!
20年前に一緒に習っていたのですが、私はやめて、彼女は舞台に上がれるほど上手く。。。
月日の流れを感じました。。。
と、まだあと今年も1ヶ月ありますね。抱負を語るには早かったか。。。
散策するにはいい季節。皆さんもどうぞ秋の美しい紅葉などを楽しんでくださいね。
ではまた次回!
Tschuss! (チュース:バイバイの意味)
高橋ユウ
<<<vol.8 | 特集TOPページ | vol.10>>> |