今年も驚くべきはやさで12月後半になってしまい、2021年も残りわずかとなりました。まだまだコロナ終息の目処は立ちそうにはありませんが、皆さんは今年1年どのような年でしたでしょうか。
今年はドイツでの6年間の生活を終え今年の3月に本帰国した我が家にとって、激動の年だったことは間違いありません。
久々の日本生活は懐かしくもあり、そして大好きな和食を毎日食べれる幸せや、懐かしい友達と日本語でベラベラと思い存分喋れる喜びに溢れていましたが、一方で自分の中の感覚や常識があまりにも変わってしまい、自分の考えを周りに理解してもらえず、孤独を感じることも多い1年でもありました。たまたま我が家は帰国子女の多いエリアだったため、これはチャンスとばかりにこうした親同士が交流できる会にも参加しましたが、マインドや教育方針のベクトルが違いすぎて逆により孤独な気持ちになることもありました。
海外で長く生活し、子どものことで悩んでいるという点では全く同じなのに、この違いは一体なんなのか。これは海外で自分がどんなマインドで生活してきたかということに大きく関係しています。皮肉なことにあまり現地化せず、英語に力を入れ、日本の入試に即した対策を戦略的にすれば、日本社会に戻りやすかったり、また学校の選択肢も増えるというのが日本の帰国制度の現実でもあります。そのため多くの方がそうした子育ての方針をチョイスすることは当然のことで、私自身も分かっていたのですが…。そのため非常に我が家はマイノリティな訳ですが、それでもたまに自分と似た境遇の人に出会えてお話をするとそれだけで随分と救われた気分になります。子育てでも自分の信じた道を歩んでいるつもりではいますが、やはり心が揺らぐことは多いものです。そんな時は自分の中でモットーとしている「子育てには正解がない」という言葉を思い出すようにしています。ドイツでは何事においても少ない選択肢で生きていたので、教育面でもこのようなストレスは少なかったのですが、溢れるほど選択肢の多い日本の都会で生活している今、こうして自分の軸を持つことの重要さをますます感じています。
と、まあ個人的な悩みをこの場をお借りしてまた吐いてしまいましたが…本当に今年も皆様には私のつぶやきを聞いてくださり心から感謝しております。(またこうした機会をいただけるということも!)
と、いうわけでこのまま終わるのもなんなので最後にちょっと役に立つ(?)ドイツらしいクリスマス小ネタで今年の連載を締めようと思います!
その1:ドイツのクリスマスといえば生もみの木!ドイツ国内ではツリー用に毎年3000万本のもみの木が販売されるそう。
*ネットに入れて持って帰ります。
その2:ドイツでこの時期にたくさん目にする「サンタ型」のチョコレート。昨年はなんとドイツ国内で1億5100万個生産されたそう!
その3:ドイツ人のクリスマスに実際に食べるご馳走第1位は鴨でもアヒルでもチキンでもなく「ソーセージとポテトサラダ」らしい。(ソーセージ、本当に好きね…)
以上、ドイツの子どもニュースで仕入れた最新小ネタでした。来年度も面白いドイツネタ、帰国子女の子育てなどを皆さんにお伝えできればと思います。
ではメリークリスマス、そして来年も皆様にとって健康な1年になりますように!
Frohe Weihnachten und ein gesundes neues Jahr!
高橋ユウ
<<<vol.9 | 特集TOPページ | vol.11>>> |