今月の中旬にようやく子ども達の受験が終わりました。
長男アユに関しては、ほぼ第1希望の学校に進学することになったので、いわゆるいい結果になった、と言えるのでしょう。
しかし実際に受験が終わってみると、親の私までもがなぜ、あそこまで子どもの受験に熱を入れていたのかちょっと疑問に思うように(笑)。
ということで、なぜ自分を含め多くのママ達が「教育ママ」(死語ですね…)になるのかをちょっと分析してみました。
意外かもしれませんが、教育熱心な親御さん(特にお母さん)は実は元々は子どもに高学歴を望んでいるわけではないというケースが非常に多いです。
中学受験の理由や、なぜその学校を選んだのか突き詰めて聞いてみると、親御さんの「我が子が自分らしくいられる環境下でスクールライフを送ってほしい」というささやかな願いが発端というケースが本当に多い。
「おとなしい子だから公立だと内申が取れない」「勉強はできるけど発達障害の可能性があるから理解のある学校に入れたい」「英語の取り出し授業がある」「大好きなサッカーを続けさせたいから部が強くてグランドの広い学校が希望」など、決して偏差値の高い学校に行かせたいだけという理由ではないことがよくわかります。
そうした「我が子に合う学校」を突き詰めた結果が、偏差値も高く校風もいい人気校を目指す結果となることも多いのですが…。
実は我が家もこのケース。私自身は元々子どもの教育に興味がないタイプでしたが、子どもらが帰国子女となり、日本でマイノリティ的存在になったことから「うちの凸凹な子ども達の特性を受け入れてくれる学校に入れたい!」と考えるようになって学校探しを始めたのがきっかけだったと思います。
しかし私が子どもの頃は田舎だったということもありますが、「環境に合わせて生きていくのが子ども」という考え方が普遍的でした。
あるものの中からベストを選び、ないものは諦める。おそらく「いい大学を目指しつつも部活をのびのびさせたいから私立の一貫校に」などという発想は過保護として捉えられていたことと思います。
ですが近年では私の田舎からでも東京や九州の難関中学や高校を受ける優秀なお子さんもちらほら出始め、受かった場合は母親と一緒に引っ越す場合まであるそうなのです。
まさに「ない袖は振れぬ」時代から「叶えられない環境なら変えればいい!」と県や国を超えて親御さんがアグレッシブに動く時代になったのでしょう。
こう思うと、時代とともに教育への考え方や方向性は変化するものだと改めて感じます。
私の子ども時代は「いい大学に行く=幸せをつかめる」という分かりやすい価値観のもと、勉強を嫌々やっていたものでしたが、今の教育のトレンドは「子どもを伸ばす環境」を親が探して与えてあげること、なのかもしれません。
良し悪しは別として、結局いつの時代も、親は子どもの幸せを考えている…
価値観は変化しつつも、その点では間違いなく一致していると言えますね。
ではまた次回!
Tschuss!!(バイバイ!の意味)
高橋ユウ
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