新年度が始まりました。
我が家は長男アユが私立高校へ、次男ワタが公立中学へ入学したため、只今大量の提出物やプリントと格闘中です。
提出しても提出してもまた新しい配布物がやって来るのですが…(汗)。とにかく多すぎてちょっと捌ききれません(涙)。
さて、長男の入学した高校は帰国生が非常に多いということもあり、多様性を大変重視した学校です。
世間では彼らを「帰国生」と一括りにしていますが、彼らのバックグラウンドは一人一人異なります。滞在国や期間はもちろんのこと、現地校だったり日本人学校だったり、インターだったり。そしてそこに一般入試で入ってくる国内の中学校出身の子たちも加わり、生徒たちがお互いの「異文化」を認め合う空気を作り出すというのです。
私が通っていた高校は受験のことを一番に話す学校だったので、オンラインで説明会に参加した際、こうした多様性に何よりも比重を置いている学校ってあるんだ!ということにただただ驚きました。ただ、ドイツで自分たち親もそんな多様性に触れてきたし、そうした違いには慣れているという自負があったのですが…。
が…入学式でクラス分けの表を見てびっくり。
なんとアユの担任がアメリカ人の先生だったのです!
先生、英語しか喋れなかったらどうしよう!という私の不安が一瞬で消え去るほど流暢な日本語で自己紹介をし始めた先生。もう16年ほど日本に住んでいて英語の先生をずっとしているそうなのですが、今回担任を持つのは初めてとのこと。確かに、近年日本でもALSの先生として外国人の先生はよく見かけますが、日本の学校で担任を持っている外国籍の先生に会ったのは初めて。作成された資料に日本語の使い方が少しだけ違う点があったり、先生からも「敬語の使い方で間違えることがあるかも知れませんが悪意はないのでどうぞ許してくださいね」というご挨拶があったのですが、もちろん全く問題がないレベルです。しかしもしここで、保護者が完璧を求めるあまり彼の些細な間違いにクレームを入れ、そして学校側もそれを受け入れるようであれば、「外国人には担任は難しい」という烙印を押すことになりかねません。
最近では日本でも、女子の制服にスラックスが導入されたり、子どもの公立学校のクラス名簿を見ると、1クラスに1人か2人は両親のどちらかが外国の方であることが分かる苗字である子がいるなど、昔よりもグッと多様性を感じるようになりましたが、それは生徒だけでなく先生にも必要なことなんですよね。
イレギュラーなことに少しだけ動揺するなんて意外に私自身、多様性をわかったつもりで実は大して分かってなかったのかな?とドキっとしました。
保護者も多様性の理解を試されている、そんな気持ちに初日からさせてくれた長男の入学式。私も成長していこうと思います。
ではまた次回!
Tschuss! (またね!)
高橋ユウ
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