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タルカス クラシック meets ロック 〜吉松隆
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「すべてを破壊しつくす怪獣タルカス。フルオケが咆哮する爆演を聴け!」
「タルカス」といえば、エマソーン・レイク&パーマーの代表作のひとつであり、70年代プログレッシヴ・ロックシーンを象徴する名盤です。キース・エマーソンの、MOOGシンセサイザーを使用したアグレッシブなプレイと、グレッグ・レイクの抒情性が交互に発揮され、ロンド形式のようなバランスのとれた20分以上に渡る大作で、リリースされた当時は、ジャケットの架空の怪物「タルカス」とともに、大きな話題を呼びました。その「タルカス」を、日本を代表する作曲家で、プログレマニアでもある吉松隆さんが、フルオーケストラに編曲したのが本作です。
ロックの中でも、「プログレッシヴ・ロック」は、もともとクラシックの素養があるミュージシャンが多く、クラシックの要素を随所に取り入れています。中でも特にエマーソン・レイク&パーマーは、ムソルグスキーの「展覧会の絵」全曲をカバーしたり、コープランドやチャイコフスキーの曲を取り上げたりしていますし、オリジナルのピアノ協奏曲にも、バルトークの影響が色濃く感じられます。
さて今回の「タルカス」ですが、もともとは東京フィルの「新・音楽の未来遺産」というコンサートの監修を依頼された吉松隆さんが、新しいオーケストラレパートリーをということで、発案したものでした。その情報を我々が知ったのが昨年の秋。これは是非ライブで録音し、内容が良ければCDとしてリリースしたいと思い、早速オファーしました。その時点では、まだコンサートのチケットの売れ行きも芳しくなく、話題にはなっていなかったのですが、その後、情報が浸透してくると、普段はクラシックのコンサートに行かないようなプログレファンを中心に多くのお客さんが集まり、当日は、非常な熱気に包まれて、大成功のコンサートとなりました。
コンサートにはNHK-FMの収録も入っていましたが、私たちの録音チームは、それに加えて、補助のマイクを立てて、より細かくバランスを取れるようにセッティングしました。今回大変だったのは、収録そのものよりも、ポストプロダクションです。本番とゲネプロの限られた素材で編集しなければいけないということももちろんですが、本番の演奏があまりに熱演で素晴らしかったため、ゲネプロとの落差が激しく、それを繋ぐのに苦労したからです。結果的には、本当に最小限の編集のみで、演奏の勢いを重視して作りました。
メインはもちろん「タルカス」ですが、「BUGAKU」も非常に良い演奏で、これは全く編集の必要がなく、本番の通しテイクで作っています。コンサートマスターの荒井英治さんが、プログレファンだったということも、この熱演を支えている大きな要因だと思います。
私も「タルカス」のオーケストラバージョンは、今回の収録現場で初めて聴いたわけですが、実はこの原曲は、中学生の頃大好きで、LPが擦り切れるほど繰りかえして何度も聴いたものです。その耳で、初めてオーケストラバージョンに触れて感じたのは、エマーソンはこの曲を聴いて、ロックバージョンを作ったのではないかという逆説的な感覚でした。オリジナルのビート感を再現していることはもちろん、特に素晴らしかったのは、終曲の「アクアタルカス」で、原曲はキーボード、ベース、ドラムスの比較的シンプルな旋律の絡み合いで構成されている部分が、まるでモーツァルトの「ジュピター交響曲」のフィナーレのように、対位法的にオーケストラの各パートが絡み合い、壮大なクライマックスを形成しているところでした。そして最後の最後に、感極まった指揮者の藤岡さんの叫び声!
これはCDにもばっちり収められています。
吉松隆さんが送ったスコアを見て絶賛したキース・エマーソン自身は、残念ながらツアーの関係で来られなかったものの、関係者の方がいらっしゃり、終演後の打ち上げでは、キースと吉松さんが電話で話すという一幕もあり、大いに盛り上がりました。
そして、この作品のもうひとつの大きな要素はジャケットです!
「タルカス」をオーケストラで録音し、アルバムを作るなら、これはオリジナルの「タルカス」のジャケットへのオマージュとなるようなものを作らなければ、ファンの方は納得しないだろうし、自らもファンとして納得できません。
そこで考えたのが、オリジナルのタルカスのイラストを、実写で再現するという方法です。まず「タルカス」の紙粘土製オブジェを製作して、それを撮影し、更に砂漠の実景と合成して作りました。早速キース・エマーソンにも送ったところ、感激のメールがきて一安心。
ひとつ意外だったのは、この作品はオリジナルのタルカスを知っているからこそ楽しめる音楽だろうと思っていたのですが、プログレなどは知らない若い音楽好きが音を聴いて、かっこいいという反応が多かったことです。
確かに先入観を取り払って聴いてみると、新しいオーケストラ作品としても、これまでにない新しい世界を確立した魅力的な作品といえると思います。
以下が、合成前の写真です。キャタピラの下が微妙に盛り上がっているのは、塩で臨場感を出しているのです。骨は、模型がなかったので、化石セットをデザイナーの方が買ってきて、一生懸命「発掘」してくれました。
意外に大きいんですよ。
CDの発売は、7月21日です。
ジャケットだけではなく、音も最高です。
是非ご期待ください!
音楽プロデューサー 岡野博行
★楽曲試聴は
こちら>>>
7/21発売!全楽曲試聴スタート!
世界のYOSHIMATSUが、プログレ至高の名曲にフルオーケストラに挑んだ、21世紀のネオクラシック 7/21発売!
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