◇ 本名:加藤濱子
◇ 生年月日:明治43年10月27日
◇ 出身地:神奈川県横浜市
武蔵野音楽学校卒業後、地元の横浜高等女学校で音楽教師をしていたが、昭和8年にポリドールから「最上川小唄」でレコードデビュー。昭和10年秋には教職を辞め、本格的にビクターからデビューし、歌手に専念することとなる。
昭和12年にコロムビアへ移籍、翌昭和13年には国民歌謡で前年に放送発表した「愛国の花」がレコード発売されヒットとなる。
さらに「シナの夜」「広東ブルース」「蘇州夜曲」など中国を題材にした曲を多くヒットさせて“チャイナ・メロディーの女王”として君臨した。
戦地慰問で訪ねていた天津で終戦を迎え、10ヵ月間の捕虜生活を送る。
昭和21年5月に帰国。その後、古巣のビクターに復帰して「桑港のチャイナ街」「あゝモンテンルパの夜は更けて」などのヒットを放ち、昭和26年に行われた第1回の“紅白”では、「桑港のチャイナ街」で紅組のトリを務めた。
懐メロ番組などに出演して長く活躍を続け、昭和48年に紫綬褒章を、昭和56年には勲四等宝冠章を受章したが、平成元年に歌手を引退した。
平成11年12月31日、89歳で死去。