2021年のピアソラ生誕100年、そして22年の没後30年と、2年続いたピアソライヤーの最後に、ピアソラファンへの最高の贈り物となるアルバムが誕生しました。
ピアソラの流れを汲むバンドネオンの巨匠ネストル・マルコーニの薫陶を受け、2008年には、第33回アストル・ピアソラ国際コンクールで、日本人初、史上最年少で準優勝を果たした三浦一馬は、ピアソラの音楽を様々な編成で追究する一方、バッハなどのクラシックの奏法も研究を重ね、現代のコンサートホールでのピアソラの表現を突き詰めてきました。
そんな中でも、中核となる編成が、ピアソラにおいても中心となっていた「五重奏団Quinteto」であり、三浦一馬が、日本のクラシックの第一線で活躍するメンバーを集め、10年以上コンサートを重ねてきた盟友たちです。
残されたピアソラのオリジナルスコアや録音を研究し、各楽器のバランスなど、試行錯誤を重ね、ピアソラの世界を現代のコンサートホールで最もよく伝えるため、極力オリジナルを尊重しつつ工夫を凝らして練り上げてきたレパートリーは、膨大な数に上ります。
今回の録音は、その中で、まさにスタンダードといえる名曲と、ピアソラの革新的な要素を含み、これからより演奏されて欲しい作品を組み合わせた、ピアソライヤーの最後に相応しい、新たなるスタンダードともいえるアルバムです。
■リリース情報
三浦一馬五重奏団
ピアソラ スタンダード&ビヨンド
2022/12/21発売
UHQ-CD:COCQ-85598 ¥3,300 (税抜価格 ¥3,000)
1.ルンファルド/Lunfardo *
2.天使のミロンガ/Milonga del angel **
3.ミケランジェロ70/Michelangelo'70 **
4.悪魔のロマンス/Romance del diablo **
5.カリエンテ/Caliente *
6.天使のイントロダクション/Introduccion al angel **
7.レビラード/Revirado *
8.オブリヴィオン/Oblivion **
9.ムムキ/Mumuki *
録音:2022年8月17、27日 Prime Sound Studio FORM
メンバー
三浦一馬(バンドネオン)
石田泰尚(ヴァイオリン)、大坪純平(ギター)、黒木岩寿(コントラバス)*、高橋洋太(コントラバス)**、山田武彦(ピアノ)