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DVD-BOX 2
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DVD-BOX 2
解説書より
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DVD-BOX 1


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―21世紀の現在にも受け継がれる重いメッセージ性―
解説:長尾けんじ・原口正宏(リスト制作委員会)

 「1970年、地球はいたるところで醜い争いが続き、その噂ははるか宇宙の果てまでも伝わっていった。銀河系の星のなかでも、特に文明の優れた星の生物が集まった“銀河系連盟”でも、もちろんこのことは大問題となった――」 『W3』の物語は、上記のようなナレーションとともに幕を開けた。地球は救うに値する星か否か? その調査任務を帯び、派遣された3人のパトロール隊員W3(ワンダースリー)。以来1年間、彼らは地球人をどのように感じ、その未来にどんな審判が下ることを望んだのか……。
 漫画家・手塚治虫氏の主宰する虫プロダクションが、『鉄腕アトム』に続いて製作した2番目のテレビアニメシリーズ『W3』。待望のDVD-BOX・下巻の登場である。本BOXには、シリーズ後半にあたる第26〜52話を収録。ストーリーの舞台はより広がりを見せ、真一、光一、W3が世界各国へ足を運んで活躍する機会が増加。また、結末へと連なる伏線・反陽子爆弾にまつわるスリリングなエピソードも随所にはさまれていく。そして最終話。手塚氏や杉山卓氏をはじめ、本作のスタッフが情熱のすべてを注ぎ込んだ高密度のドラマ。原作とはまったく異なるその展開、心にしみるラストシーンは必見だ。
 本作の大きな特色に、作品全体の底流をなす強烈なまでの時代風刺と、人類のアイデンティティそのものに対する重いメッセージ性がある。21世紀を迎えた今、私たちはそのメッセージが古びるどころか、より切実味を増していることを認めずにはいられない。本作はその意味でも、再観賞、再評価が望まれる今日的な意欲作なのである。

本DVD-BOXの特色
 前巻同様、本BOXの話数範囲においても、私たちスタッフは貴重な映像や放送素材を多数発見することができた。新たにその成果を反映させたものは以下の通りである。
1)本放映時、第42話あたりから使用された後期版オープニングを発見、収録。
2)本放映時、初期話数で使用されたと思われる児童合唱団歌唱によるオープニングを発見、特典として収録。
3)本放映時、エンディングの手前についていた次週予告映像を9話分(第29、31、36、39〜42、44、47話)発見、収録。なお、次週予告は無音だったため、オープニングの音声(75秒)をかぶせるという便宜的措置をとった。
4)局アナウンサーによる提供ナレーションがかぶった本放映時のオープニング音声を入手、特典として収録。
5)本放映時の進行が印刷されたCM台本3冊(第36、37、39話)、テロップカード12話分(第26、29、30、32、35、36、37、39、42、44、47、55回)を発見。


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