(C) 手塚プロダクション・虫プロダクション
DVD-BOX 2 封入解説書「アドベンチャー・ファイル」より

-初の本格的カラーTVアニメの成功-
解説:伊藤秀明/銀英社、原口正宏/リスト制作委員会

漫画家の手塚治虫氏が、自身の率いる虫プロダクションを通じて最初の30分シリーズ『鉄腕アトム』を発表したのが1963年。そのわずか2年後、虫プロは次なるステップとして、初の本格的なカラーテレビアニメシリーズに挑戦。技術面、表現面における幾多の課題と取り組みながら、ついに世に送り出した記念碑的作品が『ジャングル大帝』である。本作は、1965(昭和40)年10月6日から1966年9月28日までフジテレビ系で放映。開始前から日本PTA全国協議会により推薦を受けたほか、1966年には第四回テレビ記者会賞特別賞やフジテレビ編成局長賞、厚生大臣中央児童福祉文化賞を受賞。第1回青少年向け推賞テレビ番組にも選ばれるなど、高い評価を得た作品だった。本BOXでは、シリーズ後半にあたる第26話(1966年3月30日放映)から第52話(1966年9月28日放映)までを収録している。

本DVD-BOXの特色
 虫プロの名作アニメとして高い評価を得る『ジャングル大帝』は当然のことながら、過去数度にわたり映像商品化されてきた。しかし今回のDVDシリーズでは、これまでの商品に収められた映像を単純に踏襲することは避け、初心に還ってその内容の吟味を行った。その結果、発掘できた貴重な映像は本DVD中に、判明した事実の数々は本解説書中に余すことなく収録、公開してある。  今回は、アニメ『ジャングル大帝』の提供スポンサーであった三洋電機及び関係諸氏のご協力とご厚意により、本放映時に使用されていた貴重な映像の数々を特典として収録することができた。番組冒頭に入った「サンヨーカラーテレビ劇場」タイトル、オープニングと本編との間に流れたCM「サンヨー ジャングル大帝の歌」、レオが出演する脱水洗濯機“ママトップ”CMの3種がそれである。また、虫プロにシネテープのみ現存していた劇場版『ジャングル大帝』の予告CM3種を音声特典として収録。静止画特典としては、第34話「黒豹トットの逆襲 (前編)」より楽しいミュージカルシーン「ジャングル工事」の絵コンテ全28枚を選んでいる。なお、前BOXで収録できなかった本放映第5話以降のエンディングについても、劇場版の挿入歌音声を編集することで、再現映像として特典に加えてみたのだが、いかがだろうか。  解説書には前BOX同様、各話の設定キャラ表や制作プロセス、「タイトル連絡票」から復元作成したクレジットリストなどを掲載。アナウンサーが生で録音していたとされる次週予告原稿も、現存するすべてを誌面採録した。もちろん、1966年に発売された本作の関連商品についても詳細なデータを紹介。さまざまな角度から、本作の魅力を味わっていただければ幸いである。





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