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DVD-BOX 1
image解説書より
DVD-BOX 1
解説書より
Disc-1:収録内容
Disc-2:収録内容
Disc-3:収録内容
Disc-4:収録内容
Disc-5:収録内容


DVD-BOX 2


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―テレビアニメ用に手塚氏が企画したSFスパイ物の異色作―
解説:伊藤秀明(銀英社)、原口正宏(リスト制作委員会)

 『W3』は、漫画家・手塚治虫氏の主宰する虫プロダクションが、『鉄腕アトム』に続いて製作した2番目のテレビアニメシリーズである。1965(昭和40)年6月6日〜1966(昭和41)年6月27日にフジテレビ系で全52話が放映された。
 本作は、SFアニメとしての設定の面白さ、動物に変身した三人が織りなすアンサンブルの楽しさに加え、当時一世を風靡していたスパイ映画の醍醐味、ボッコが真一に寄せる切ない恋愛感情の機微など、大人の登場人物ならではの視点や会話の魅力も盛り込まれた一級の娯楽作品となっている。また、最初からテレビアニメを念頭に置いて手塚氏が企画した点でも極めてユニークな存在である。
 スタッフは、チーフディレクターの杉山卓氏、作画監督の中村和子氏、美術監督の伊藤主計氏と、メインの3名がともに東映動画出身のベテランである以外は、プロデューサーの黒川慶二郎氏を筆頭に大半が1963年春以降に入社した新人で占められ、外注メンバーの参加率も高かった。それゆえ、本作の制作姿勢は決して保守的ではなく、1本1本に若さと気迫、実験精神がみなぎっている。言葉を変えれば、時代に対して早すぎる試みも多かった異色作であり、正しい再評価が待たれるシリーズである。

本DVD-BOXの特色
 『W3』は、35ミリネガの痛みが激しく、過去の映像ソフト化の際にも、ニュープリントが困難な話数や、ネガが行方不明のままの映像が存在していた。私たちスタッフは、少しでも良質な映像の確保と、失われた映像の発見を求め、虫プロ社内のみならず、外部の保管庫や現像所倉庫などの徹底的な調査を敢行。その結果、本放映時使用の16ミリプリント計32話分をはじめ、貴重な映像や放送素材を多数発見することができた。本DVDの話数範囲で、その成果を反映させたものは以下の通りである。
1)本放映時、第3話まで使用された最初期版と第4話以降に使用された前期版、それぞれのオープニングを発見、収録。 2)本放映時、第22話から第38話までの本編冒頭についていたイントロ・フィルムを発見、収録。 3)本放映時、エンディングの手前についていた次週予告映像を4話分(第5、15、16、22話)発見、収録。 4)これまで、エンディングは60秒版のみが知られていたが、新たに75秒版を発見、第10、15、16話の3話分に収録。なお、次週予告、75秒版エンディングはともに無音だったため、オープニングの音声(75秒)をかぶせるという便宜的措置をとった。 5)本放映時、第16話以降の番組ラストに使用されたエンドタイトルを発見、収録。 6)本放映時の進行が印刷されたCM台本2冊(第15、22話)、テロップカード5話分(第15、16、18、20、22話)を発見。


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