決定盤 流行歌・大傑作選(2) 懐かしの昭和商品情報

決定盤 流行歌・大傑作選(2) 懐かしの昭和

決定盤 流行歌・大傑作選(2) 懐かしの昭和

[ALBUM] 2010/10/01発売

決定盤 流行歌・大傑作選(2) 懐かしの昭和

COCP-36451-2 ¥3,143 (税抜価格 ¥2,857)

コロムビア創立100周年記念企画

DISC-1

  • 1.リンゴの唄 / 並木路子、霧島昇

  • 2.愛のスウィング / 池真理子

  • 3.悲しき竹笛 / 近江俊郎、奈良光枝

  • 4.夜のプラットホーム / 二葉あき子

  • 5.胸の振子 / 霧島昇

  • 6.東京ブギウギ / 笠置シヅ子

  • 7.南から南から(戦後版) / 三原純子

  • 8.南の薔薇 / 近江俊郎

  • 9.三百六十五夜 / 霧島昇、松原操

  • 10.湯の町エレジー / 近江俊郎

  • 11.ジャングル・ブギー / 笠置シヅ子

  • 12.青い山脈 / 藤山一郎、奈良光枝

  • 13.長崎の鐘 / 藤山一郎

  • 14.イヨマンテの夜 / 伊藤久男

  • 15.白い花の咲く頃 / 岡本敦郎

  • 16.白いランプの灯る道 / 奈良光枝

  • 17.情熱のルムバ / 高峰三枝子

  • 18.僕は特急の機関士で(東海道の巻) / 三木鶏郎、森繁久彌ほか

  • 19.ヤットン節 / 久保幸江

  • 20.山のけむり / 伊藤久男

DISC-2

  • 1.ゲイシャ・ワルツ / 神楽坂はん子

  • 2.お祭りマンボ / 美空ひばり

  • 3.白鷺三味線 / 高田浩吉

  • 4.逢いたかったぜ / 岡晴夫

  • 5.銀座の雀 / 森繁久彌

  • 6.夜來香 / 胡美芳

  • 7.どうせひろった恋だもの / 初代 コロムビア・ローズ

  • 8.美貌の都 / 宝田明

  • 9.僕は流しの運転手 / 青木光一

  • 10.青春サイクリング / 小坂一也

  • 11.喜びも悲しみも幾歳月 / 若山彰

  • 12.あいつ / 旗照夫

  • 13.夜がわらっている / 織井茂子

  • 14.ロカビリー剣法 / 美空ひばり

  • 15.無法松の一生 / 村田英雄

  • 16.からたち日記 / 島倉千代子

  • 17.ひとみちゃん / 神戸一郎

  • 18.潮来花嫁さん / 花村菊江

  • 19.雨に咲く花 / 井上ひろし

  • 20.倖せはここに / 大橋節夫

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*全曲モノラル録音
※古い音源を使用しておりますので、一部にお聴きぐるしい箇所がございますが、オリジナルテープにあるものです。ご了承下さい。

マニアもうなる流行歌史100年の大傑作。
戦後は「リンゴの唄」「東京ブギウギ」「青い山脈」「お祭りマンボ」「青春サイクリング」ほか、日本を勇気づける傑作が数多く誕生しました。
女王・美空ひばりの「ロカビリー剣法」も収録。

 エジソンの錫箔円筒式蓄音器、スコット、ベルリナーが開発した蝋管式、円盤型の蓄音器は、明治初期から中期にかけてわが国に輸入され。新し物好きな国民の目を惹き、繁華街での興行として、金銭をとってその音が一般に供せられていた。明治30年代後半、蓄音器が次第に一般に普及し、ソフトである録音盤も増えた。当時は国内の技術、設備ともに不備で欧米のレコード会社が日本で録音、本国で盤を製造して日本で売るというのが当たり前のことであった。
 明治42年ドイツ・ライロフォンが桃中軒雲右衛門のレコードを売り出したところ大成功を収めた。これがレコード企業の可能性を示すこととなり、翌43年《1910年》日本最初の蓄音器店三光堂と機械輸入商ホーン商会との合弁の販社「日米蓄音器商会」が発展的に、蓄音器の輸入、製造、販売、レコードの録音、販売を業務とする本格的レコード会社「(株)日本蓄音器商会」となった。現日本コロムビア株式会社の発足であり、日本のレコード産業史100年がここでスタートすることとなった。
 当シリーズはコロムビア創立100年を記念して企画されたもので、社の歴史を飾る多くの方に支持された大ヒット曲を中心に、諸事情で聞かれなくなったり、時を経て忘れられそうな名曲も少々収録されている、そのため他の企画に収録され簡単に入手し聞くことができる一部の有名曲が意図的に外されている。それにしても収録された200曲は100年の歴史を飾るに相応しい傑作ばかりである。
 この「流行歌傑作選(2)」は、戦後から昭和30年代前半の曲が収録されている。敗戦から、復興に向かう、貧しくもエネルギーにあふれた十年あまりの時代にうまれたものだ。音楽的にもジャズ・ラテン・ハワイアンが大衆化し、浪曲、琵琶と大衆娯楽の主流から退き、民謡も歌謡曲にその大衆受けするテイストを奪われてしまう、戦前からの伝統的な歌謡曲の流れもあったが、先の影響をもとにした歌手、楽曲がしだいに流行歌の主流に取って代わろうとした時代の歌でもあった。
 業界的に見れば、敗戦後すぐは物資不足でレコード盤の質も悪く、生産数も少なかった。ライバルのビクター工場が戦火で焼け、コロムビアが製造を担ったこともあった。そんな状況からのスタートだったが、昭和25年にはテープによる録音も始まった。ただテープは高価でマスターを刻むと再使用していたため、オリジナルの音は金属原盤として残り、原盤から針を通してしか聴くことはできなくなっている。さらに昭和26年LPが発売され、29年には45回転のEPが発売されるようになり、割れやすく重いSPから、合成樹脂を材料としたEP、LPが生まれ、SPの片面収録時間3分30秒から飛躍的に収録時間が延び、制約されていた演奏テンポも柔軟に設定できるようになった。SP盤の半世紀の歴史に幕引きされた時代だった。
 戦前もそうだが、流行歌を広く伝えるメディアは当初娯楽の王者であった映画とラジオぐらいしかなかった。NHKの「のど自慢」「三つの歌」を媒介して世に知られ広まった曲もあれば、ラジオ歌謡から生まれたヒット曲も多く、ほとんどの日本人が聴取体験を共有した時代でもあった。

解説◎三木 容


“流行歌・大傑作選”全5タイトル同時発売!!

決定盤 流行歌・大傑作選(1) 明治・大正・昭和初期
COCP-36449-50 ¥2,857+税
 
決定盤 流行歌・大傑作選(3) 想い出の昭和
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決定盤 流行歌・大傑作選(4) 歌謡曲黄金時代
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決定盤 流行歌・大傑作選(5) 秘蔵盤・貴重盤
COCP-36457-8 ¥2,857+税