CD番号/COCJ-31726

「四季の笛・春:美山の里」
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日本の笛のうち横笛は、雅楽で使われる龍笛(りゅうてき)、高麗笛(こまぶえ)、神楽笛、能で使われる能管(のうかん)、歌舞伎や民謡で使われる篠笛(しのぶえ)などがある。縦笛には尺八、一節切(ひとよぎり)がある。日本では横笛のほうが圧倒的に種類が多い。雅楽で使われる笛のうち神楽笛を除いては中国から伝わったもので、能管と篠笛は日本独自のもの。なかでも能管の製作法は特別で、一本の竹を八等分に割って裏返し、もとの裏側を表にして籐(とう)または樺(かば)を巻く(最近では割らない方法もある)。さらに吹口と一番上の指孔との間に、ノドという管を通す。これで空気の通りは悪くなるが、かえって特別な効果を発揮する。硬い音色で、鋭く激しく、多少は雑音的な要素も含んだ複雑な音を出す。能管は一本あればあらゆる音階に適合し、吹き方で音階を調節する。笛の素材の竹は、たいてい煤竹(すすだけ)といって、農家の天井などで50年以上100年近くいぶされた竹がもっともすぐれているといわれる。
ここでは作曲に演奏に活躍する藤舎名生(とうしゃ めいしょう)(1941〜)の作曲作品と、その本人による演奏をおききいただきたい。

1. 四季の笛・春:美山の里
2. 月三章:一夜月
3. 初穂神楽
4. 風一章:童子
5. 月山
6. 飛鳥三抄:千鳥
7. 飛鳥三抄:雁金
8.飛鳥三抄:鷹
9. 玄武
10. 朱雀

(笛)
二世 藤舎名生