CD番号/COCJ-31729

「ご祝儀曲:翁千歳三番叟」
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能の楽器は四拍子(しびょうし)といわれる笛、小鼓、大鼓、太鼓の編成で、舞台では正面奥に、向かって右から右記のように並ぶ。笛と太鼓は正座し、大小の鼓は自分で持ってきた床几に腰かける。太鼓は入る曲と入らない曲とがある。笛は煤竹(すすだけ)といって、農家の屋根などで50年あるいは100年、煤で乾燥させた煤竹を用いる。それを縦に割り(8等分)、裏返して籐(とう)または樺を巻く。それを切って歌口と第一指孔との間に「ノド」というつなぎの管を挿入する。能はメロディーを吹くが、とくに定まった音階はなく、一本でどのような能にも用いる。鼓類はリズムを打つのであるが、リズムはいつも謡や笛と合うとは限らない。拍子に合わない「アシライ打ち」もある。鼓には馬の革を用い、小鼓は演奏に際して唾液などで湿気を与え、大鼓は演奏前に火鉢などで極端に乾燥させる。小鼓は左手で持ち、右肩のあたりに構えて右手で打つ。大鼓も左手で持つが、正座した左足の上に置き、やはり右手で打つ。右手中指と薬指の二本、あるいは人差指を加えた三本の指で、指先には「指皮」という和紙を重ねたものをはめて打つ。ふだんは胴と革をわけて置き、演奏直前に調べ緒という紐で結ぶ。太鼓は締太鼓といわれるように、これも調べ緒で結ぶ。 小鼓の胴は桜材で長さは250〜260ミリ、直径は100ミリでくびれている。革の直径は200ミリほどが標準。大鼓も桜材で長さは280〜295ミリ、直径は125ミリでくびれている。革の直径は230ミリが標準の大きさ。締太鼓の胴は欅材で、長さは145〜150ミリでふくらんでいる。革の直径は350ミリで牛革を貼る。台に乗せ、檜製の桴(ばち)二本を両手で持って打つ。
1. 乱序(石橋)
2. 羯鼓(自然居士)
3. 早笛(春日龍神)
4. 松門之応答(景清)
5. 下り端(猩々)
6. 翔(屋島)
7. 水波之伝(養老)
8. 乱拍子(道成寺)
9. 早鼓(土蜘蛛)
10. 雨夜之伝(通小町)
11. 舞働(船弁慶)
12. 村雨留(熊野)
13. 祈り(道成寺)
14. 獅子(大獅子)

(笛)
一噌幸政、寺井久八郎
(小鼓)敷村鉄雄
(大鼓)亀井忠雄
(太鼓)小寺佐七