女の子の喜怒哀楽を”ギュッ!”と詰め込んだ毎日キラキラ★クラシックライフ
いつの世も、男性は若くて美しい女性を好むもの?! かのベートーヴェンはこう言ったそうです。
「自分の求める女性は美しくなければいけない。美しくなければなんにもならないのだ。そうでないと、ぼくは自分自身を愛するしかない(!)」
貴族&ルックスコンプレックスを持った天才は、その才能ゆえか意外にもモテ男でした−
「自分の求める女性は美しくなければいけない。美しくなければなんにもならないのだ。そうでないと、ぼくは自分自身を愛するしかない(!)」
貴族&ルックスコンプレックスを持った天才は、その才能ゆえか意外にもモテ男でした−
◆ベートーヴェン〜“惚れっぽく情熱的で風変わりな天才−年下女性と恋の数々”
本名:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
出生地:ドイツ ボン
生年月日:1770年12月16日(いて座)
音楽史上、最も偉大な作曲家の一人、ベートーヴェン。バッハは神へその才能を捧げ、モーツァルトはパトロンに捧げましたが、このベートーヴェンは芸術としての音楽を創るためにその人生を捧げたといわれています。そんな天才大作曲家はどんな人間だったかというと・・・
あらゆる権力を嫌い自由に生きる芸術家であり、おしゃれには無頓着。おまけに頑固者で、潔癖症(コーヒーを淹れるときは自分で必ず60粒の豆を数えていれていた!)、更には尊大な性格であったといわれていますが、なぜか多彩な女性関係が。
イケメンとは言わないまでも、あの鋭い目力とその類まれなる才能で数々の女性を虜にしていった?!のではないかと推測されます。
また、音楽家ながらも難聴という問題を抱えていた天才を、女性たちは母性的なまなざしで見ていたのではないでしょうか。女性というのは不思議なもので、ハンサムな出来すぎくんよりも、少々無骨でも才気溢れる自由な芸術家に惹かれることが往々にしてありますね・・・
ベートーヴェンはとにかく“恋多き男”でした。しかも、かなり年下のピアノの教え子だったことがほとんどだといいます。たとえば自分が40歳のときに17歳の教え子に恋をする、など・・・そして、たとえ失恋し玉砕しても「はい、次!」というタイプの人だったらしく、文献を見るとやたら女性の名前が多いのです!しかも、全員が全員年の離れた美しい女性。あまりにも惚れた女性が多いのでorz・・・ここでは4人の美しく高貴な女性との恋と名曲をご紹介しますw
1. テレーゼ・マルファッティ
2. ジュリエッタ・グイチャルディ
3. アントニア・ブレンターノ
4. ヨゼフィーネ・フォン・ダイム伯爵夫人
《エリーゼのために〜テレーゼ》
ピアノ曲で最も有名な曲のひとつ。ベートーヴェンと懇意にしていた医者のヨハン・マルファッティにはテレーゼという美しい姪がおり、ベートーヴェンはそのテレーゼとすぐに恋に落ちてしまいました。しかし、身分が違うテレーゼとは結婚をすることは勿論、オープンな恋仲になることも許されることはなかったといいます。 この曲は、前半明るく楽しい雰囲気で始まりますが、途中から物悲しくも激しい曲調に変化していきます。これは、テレーゼとの関係を表現しているとも言われています。また、なぜ「エリーゼ」になったかの理由は、ベートーヴェンの字が悪筆なため、秘書が読み間違えたためだとされています。
《ピアノソナタ第14番「月光」〜ジュリエッタ》
1801年に作曲されたピアノソナタ第十四番「月光」は、ベートーヴェンの恋愛遍歴でも有名な曲です。当時、ベートーヴェンがピアノを教えていた伯爵令嬢のジュリエッタ・グイチャルディに捧げるために作曲したものの、失恋してしまったというエピソードが伝えられています。「月光」の題名は、ロマン派の詩人ルートヴィヒ・レルシュタープによって後に付けられたもので、ベートーヴェンは「幻想曲風ソナタ」として発表しています。この二つの題名をあわせて「月光ソナタ」と呼ばれることもあります。
《ピアノソナタ第30番ホ長調作品109/ピアノソナタ第31番変イ長調作品110/ピアノソナタ第32番ハ短調作品111〜アントニア》
ベートーヴェンの死後、さまざまな資料が発見されましたが、そのうちの一つに“不滅の恋人“にあてた恋文があります。これは現在でも、はっきりと誰にあてたかどうかは解明されていませんが、最も有力な説だと、アントニア・ブレンターノという子持ちの既婚女性に宛てた手紙だったのではないかといわれています。アントニアに出会う前は、ベッティーナという若く美しい女性と恋仲でしたが、ベッティーナのお兄さん夫妻をベートーヴェンに紹介したところ、このお兄さんの奥さんであるアントニアに惹かれはじめたといわれています。これだけみると不倫ですが、アントニアと夫の夫婦関係は冷め切っていたという説もあるので、不倫のようなそうでないような・・・この辺りは、はっきりとはしませんが、ベートーヴェンが最も愛した女性の一人であったことは間違いないようです。ベートーヴェンが作曲した後期のピアノソナタの傑作は、“ブレンターノという主題の下においても良いだろう”と評されるほど、その時のベートーヴェンの内面告白の色が強い作品だといわれています。
《交響曲第8番へ長調〜ヨゼフィーネ》
不滅の恋人には、他に候補としてヨゼフィーネという女性もいて、この女性との間にベートーヴェンの隠し子説もあります・・・実は、このヨゼフィーネとアントニアは同時期に身ごもっており、どちらもベートヴェンが父親かもしれない!?という噂もあったとかなかったとか。アントニアにしてもヨゼフィーネにしても、若く美しい女性に恋をしていた頃のベートーヴェンは、彼には珍しく(?)明るくて楽しげな交響曲第8番へ長調を生み出しました。これも恋のなせる業なのでしょうね。
ベートーヴェンの肖像画や作風からすると、「常に恋をしていた」とはいい難い印象。でも、彼の身近な友人によると、「彼の人生において、恋人がいなかった時期がなく、たいがい高貴な身分の女性に熱をあげていた」というくらいに情熱的に恋をしていた男性だったのですね!ちょっと驚きです。また、ベートーヴェンの“不滅の恋人”は永遠にその真実が秘められたまま、未だにさまざまな研究も行われています。 最後にご紹介したアントニア・ブレンターノとの恋の後は、人間的に彼も少し恋に落ち着いたのか、甥を養子にしてその子を溺愛したといいます。そんな晩年に出来たのが第九のような作品。なんとなくうなづけますね。
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